二重整形の注意点

二重整形の注意点

「できるだけばれないようにしたい」「腫れが少ない方法で手術をしたい」など、術後の症状に関するご相談も多くいただきます。手術法や医師の手技によって術後の腫れをできるだけ抑えることができますが、さらに自宅ケアでも腫れや赤みを多少抑えることがもできます。参考にしてみてください。

<症例に関する情報>

治療名:埋没法(3点連結・両目)  費用:140,000円
治療に伴う可能性のあるリスク・副作用:腫れ、内出血、皮膚の傷跡、左右差、ライン消失など

1.手術後の腫れを少しでも抑える方法

○冷やす

術後の腫れを抑えるための基本は「冷やすこと」です。

ただしやりすぎると血の巡りが悪くなったり術後の治癒が遅くなることもあるため継続して冷やし続けるのではなく、間隔を置きながらそっと冷やすようにしてください。

○血行を促進することを避ける

術後のお風呂はOKですが、湯船に浸かる行為は少しの間控えたほうが良いでしょう。

できるだけ暑くないお湯でシャワーで浴びる程度にするとより安全です。

○発汗を避ける

激しい運動を避けることはもちろん、辛いものや熱いものを食べることでも発汗作用、血行促進作用があるためできるだけ避けてください。

○水分を摂りすぎない

水分を摂りすぎるとむくみが生じますが、むくみは腫れを長期化させる原因になります。水分を摂りすぎないためにも塩分が多い食べ物ができるだけ避けるとよいでしょう。

○枕を高くする

できるだけ目元の血流がよくなりすぎないように、枕を普段よりも高くすることも術後の腫れを軽減する方法の一つです。

※これらの術後のケアとは別に、二重のラインを幅広く取った際は通常の二重術以上に腫れやすくなります。術後の腫れが気になる際には、あまり幅広い二重ラインにしすぎないという選択もあるでしょう。

2.術後に起こりうるトラブル

事前に確認しておくことで、トラブルが万が一起こった際にも冷静に対処することができます。手術前に一度チェックしておくことをおすすめします。

○炎症・赤み

埋没法ではナイロン製の糸を使用するため、糸に細菌が付いたり、縫合の際に皮膚の組織が一部入り込むなどで炎症や赤み、化膿などを起こす可能性があります。

炎症は2週間ほどで落ち着きますので、その後再び糸をかけ直します。

○しこり

体が糸に対して異物反応を起こすと、糸の周囲でしこりを形成することがあります。身体の正常な反応ですが、目元にしこりができると目立つため気にされる方も多いです。この場合、抜糸を行うことも可能です。

○傷跡

メスを使わないため傷跡はほぼ残りませんが、場合によっては針穴程度の傷跡が二重ラインに隠れずに目立ってしまうことがあります。1か月ほどで次第に目立たなくなるので、その後も傷跡が気になるということはあまりありません。
術者がきちんとライン内に隠れる部分からアプローチすれば、埋没法の場合、基本的に傷跡は目立ちません。

○異物感

術後に目の中がごろごろするといった相談も時々あります。手術の際に通した糸が結膜側に少し出るためこのような症状が起きます。1週間ほどで皮膚内に埋まるため次第に異物感はなくなります。

○内出血

術後に紫色の内出血が生じることがあります。当院看護師はそんな時には、まず赤いリップを内出血の部分に塗って、その上からコンシーラーを塗ると綺麗に隠れるとアドバイスしておりますが、これは当院のオススメの方法です。

3.埋没法を長く維持する方法

せっかく二重ラインにしたのであれば少しでも長く二重ラインを維持したいものです。医師の技術力だけではなく術後のケアでもラインをできるだけ長く維持するための方法があるため紹介させていただきます。

○洗顔をソフトにする

術後数日は、目元をゴシゴシと洗うのはできるだけ避けてください。
糸がよれたり緩んでしまう原因になります。また気になるからといってまぶたを何度も触ったり必要以上に動かしたりすることも避けてください。

○痒みが出やすい方は事前の対策を

アレルギー体質などで皮膚に痒みが出やすい方は、できれば事前に抗アレルギー薬を服用したり、かゆみ止めの薬を塗るなどで対策をしてください。

洗顔同様に、まぶたをゴシゴシすると糸がよれる原因になります。

○エステやマッサージは避ける

前述の2つと一緒です。

できるだけ糸が緩まないように、術後すぐのマッサージやフェイシャルエステは避けてください。

○コンタクトは数日間は出来れば避けて

コンタクトによって皮膚に摩擦が加わると糸がゆるむ原因になります。

できるだけ術後数日はメガネを仕様したり、コンタクトをする時間を減らすなど多少対策をしていただくとよいでしょう。