二重埋没法の応用① 逆さまつ毛治療

1.逆さまつ毛とは

逆さまつ毛は医学的には眼瞼内反(がんけんないはん)、睫毛内反(しょうもうないはん)と言い、10人に1人くらいの割合で症状を持っている人がいるのではないでしょうか。

逆さまつ毛の場合、まつ毛が眼の中に入ってくるため痛みが生じ、自分でまつ毛を抜いたりビューラーを強くかけるなどで対処している方も多いようです。

逆さまつ毛は保険適用で改善することができるため眼科や形成外科で切開法によって治療を行うケースもありますが、充分に改善されなかったり、元に戻ってしまったという方も多いようです。

理由としては、逆さまつ毛治療を切開法にて行う場合、上まぶたの瞼板を表に出してまつ毛が外側を向くように調整を行うのですが、その際にしっかりと瞼板を出し過ぎると、今度はまぶたの先端に重みが生じ、眼瞼下垂のような症状になるケースがあるため、あまり勢いよく逆さまつ毛を治療することは行わないのではないかと考えています。(あくまで推測ですが…)

2.二重埋没法による逆さまつ毛治療の症例

以下は埋没法によって逆さまつ毛を改善した症例です。


術前の写真(下)で、まつ毛が内側を向いているのが分かります。

術後1ヵ月の写真ではキレイに二重ラインになっているのと同時に、まつ毛がしっかりと前方を向いているのが確認できます。


当院では逆さまつ毛、眼瞼下垂、二重整形など幅広い目元の治療を行っているため、そのあたりの調整も得意としており、程よいバランスで逆さまつ毛を改善することができます。さらに眼科や形成外科で行う切開法ではなく、二重整形で人気の埋没法(1点留め)によって保険診療で治療することができ、当院でも多くの相談を頂いています。

なお、逆さまつ毛治療としての埋没法を行う場合は、できれば糸と糸がしっかり固定して緩みにくい連結法による治療をお勧めしています。(ただしこの治療法の場合は、自由診療となります)